WEBサイトの管理者側と閲覧者側には大きな認識の違いがあります。管理者側はWEBサイトの企画から制作、毎日の運営に関わり、WEBサイト内に記載されている単語はもとより、内部リンク・外部リンクに至るまで熟知しています。しかし、初めてランディングした閲覧者にとっては確実に、見辛いものであるという前提で運営しなければいけません。
WEBサイトは雑誌とは違い、ひとつの画面で表示内容が無限に切り替わり、どのページを閲覧したか、求めている情報がどのページに存在したかは、閲覧者の記憶と印象に委ねなければいけません。そのため、WEBサイト企画・制作・運営時には、印象付けたい情報をはっきりと明記し、閲覧者の記憶をサポートしながら、サイトコンバージョンへの導線を誘導しなければいけません。
また、人間工学的な視線動向や、クリックしやすいリンクボタンの大きさ、ターゲットに沿ったテキストの大きさ・全体の色合いなど、シナリオの設定は大変重要です。そしてシナリオに沿った実際のシミュレーションを繰り返し、よりコンバージョンへ誘導しやすいサイト構成を目指します。
WEBサイトの公開後、様々なアクセス解析ツールを利用して、実際のユーザビリティについて細かく調査・分析することができます。GoogleAnalyticsは現在最も普及しているアクセス解析ツールですが、そこから得られる情報はまさにWEBサイトのカルテとも言える膨大なものになります。
最も多いランディングページ、離脱率の多いページの原因、コンバージョンの達成率、ページ遷移の状況、アクセス日時の統計など、毎日のデータを比較・検証しながらPDCAを繰り返し、改善を繰り返すことで、閲覧者のユーザビリティが考慮され、コンバージョンを達成しやすい良いサイト構造へと育てることができます。
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人にはそれぞれのアイデンティティがあるように、企業にも”企業ブランド”というコーポレートアイデンティティがあるはずです。WEBサイトは全世界で8億以上存在し、同業他社のサイトも星の数ほど存在します。しっかりと企業アイデンティティが反映されたWEBサイトであること、「ならでは」の差別化・専門性に富んだ情報が掲載されているサイトであることはWEBサイトの存在意義につながります。
WEBサイトの看板を変えれば他の企業のものでもおかしくない、そんなWEBサイトは閲覧者の記憶を混同させるばかりか、記憶にも留まりにくいサイトとなります。文章・デザイン・情報の全てが企業ブランドを表現している、このサイトでなければいけない、そんなサイトであることが閲覧者にも運営者にも意味のあるWEBサイトになるのではないでしょうか。
WEBサイトを訪れた閲覧者に再訪してもらうためには、常にサイト情報を更新していることが重要です。初見であってもその情報が新鮮であること、日々の活動が反映された活き活きしたWEBサイトであるという記憶が再訪を促します。また、その期待に応えるためにも、新しい情報・サービスの提供やプロモーションの施策が必要です。
また、新着情報やブログの更新、サイトの回遊性の検証と改善などを積み重ねることは、情報提供だけではなく運営者の人柄や企業ブランドを伝えるためにも大切な活動です。
WEBサイトを日々運営すること、管理更新する作業の膨大さは、一昔前と違い、多くの人々に浸透しています。ブログを持っているけれど更新していないという人がどれ程居るでしょうか。そんな現代、常に活動しているWEBサイトは、それだけで運営者の人柄や一生懸命な努力の様を汲み取ってもらえる、言わばそこに差別化とアイデンティティ、企業姿勢が表現され、好感や共有、エンゲージメントに繋げるための第一歩となるのです。
RE-LAX DESIGN WORKS INC.では、WEBサイトのユーザビリティ・アイデンティティ・エンゲージメントの実際を知るために、WEBマーケティングチームがアクセス解析・サイト内分析、表現方法や回遊性の見直しなどを通して仮説を立て、マーケティング・分析による課題と問題点を抽出し、解決に向けたコンサルティングを行います。