デザインとは別項で述べたように課題や問題を思考・概念の組み立てにより、必要な環境をよりよいかたちで適えるための手法…つまり幸福を目的としたモノ・コトづくりなのです。
今、空前のデザインブームである。しかし、どうだろう?懐疑主義的でコンセプチュアルに作られたモノはただの浮世離れした美意識であり、そこには本来の目的であった幸せの骨格などはないように思います。そんなうわべだけの美意識をお手軽な麻薬として万人に配られ、それを“デザイン”という言葉で形容されているのではないでしょうか。
デザインとはモノをつくっただけで完結するのではなく、そこに人が関わることで豊かに実り、真の目的を果たすのです。
本来、理想主義的な思想を持つデザインは世界をバランスさせていく合理性を持ちます。
問い続けることでよりよい答えを導き出すことがデザインのプロセスであり、その問い続ける姿勢こそがデザインの本質なのです。
問い続ける…反復することで価値のあるものが生まれるのです。
パワーゲームの時代は終わり、これからの世界は知恵を携え物事に取り組まなければ成功はないように思います。
知恵は教養と哲学から生まれ、教養と哲学は人々にハピネスをもたらします。
デザインはクリエイティビティ(創造性)であり、知識や技術が溢れる情報過多のこの時代、クリエイティビティな思考が競争力を高めます。
哲学・ビジョン・コンセプト・デザイン・プロトタイピング・オペレーション“といった“創造のプロセス”は企業にイノベーションをもたらし企業のアイデンティティ…文化をつくるのです。
この“企業文化”こそが幸福のフレームワークであり、そこに関わる全ての人に幸せを届けることができるのです。







