過去において、CI(コーポレーション・アイデンティティ)は、まるでVI(ヴィジュアル・アイデンティティー)と勘違いしているのでは?ともとれるほどマーケット・イン思考が希薄でした。その間違いを正すため、近年では“ブランディング”という概念が台頭しています。
“ブランド”とは、企業が提供する商品・サービスに対し、それを受け取る消費者との間に生まれる“概念”です。
企業ブランディングとは企業経営における第五の経営資源といわれる“ブランド”をマネジメントし、消費者に対して戦略的に企業信頼・価値を高めるプロセスであると考えます。本来のCIとは、ここで言う“企業ブランディング”と同義語であるべきではないでしょうか。
企業の活動や理念を確立し、企業イメージの差別化を図り、広く堂々と社会へ発信することで信用・信頼を得ることがブランド戦略であり、戦略的に構築されたブランド価値を概念として、消費者の心にロイヤリティを育みます。
また、社内においても企業ブランドは活動の拠り所や誇りとなり、モチベーションを向上させ、意識を統一、浸透させ、組織の活性化を図ることができるのです。